航空テクノロジーの戦い(光人社NF文庫)

まぁ、マニアでないと読まないと思うが(笑)。
戦前から戦中にかけて、日本の技術的研究のTOPだった空技廠の話。
B17を見て米国の技術力に感じ入った話とか、今のITにも活かせる話はあるのでは無いかな?
B17って、結局戦争の終わりまで第一線で活躍したわけだが、その理由と言えば、余裕の大きな設計につきる。
翻って日本の航空機は、確かにすごい設計だが、無駄をそぎ落とし、精緻な作りの為、製造工数が余計にかかり、ついでに性能向上も、早くに限界が。
考え方の違いと言ってしまえば、それまでだが、日本は負けるべくして負けたのだ。
戦争開始時に、まともに戦えるほどの爆弾を用意していなかった!だとか、量産を無視した設計だとか。
はて、何をするつもりだったのでしょう?
優秀な航空機を作っても、量産には向いていなかったため、無理して作った物はトラブル多発で活躍できず。
(プロトのつもりで作ったのが、結局、正式採用で量産しようとしたと言う問題もあるけど)
でも、これって、妥協を許さない技術者魂と言えば、日本人らしいとも。
★★★★☆