中島飛行機物語―ある航空技師の記録

中島飛行機と言えば、スバルの前身だが、まぁ、それはそれとして、中島飛行機の戦闘機の設計者の備忘録、とでも言うべき本。
「剣」の設計者がその開発の過程を解説、と言う文言に惹かれた。
「剣」は特攻専用機として、(どこの本でも)紹介されているが、設計者たちの考えでは、全然特攻機とは考えていなかったという。発進後に投下される車輪は、生還を無視した仕組みではなく、胴体着陸をしやすくして生還率を高めるため。
投下式の車輪は、引き込み式をやめて、機体を軽くすることで、少しでも運動性などを向上させるために、重量が多少なりとも増える引き込み式をやめたと言う。
★★★★☆
amazon【書籍】中島飛行機物語―ある航空技師の記録 (光人社NF文庫)