幻の秘密兵器―恐るべき先駆的技術の集大成

まったくマニアな本だよなと思いつつ(笑)。
幻の秘密兵器と言っても、基本的に本編で紹介されているのは、基本的にすべて完成品。
いろんな理由はあるが結局活躍しなかったものばかり。
中には「ほんとはすごい日本軍」と言ったものもあるが、結局、根性論的になる(特攻)、あるいは選択と集中の間違い(無駄な投資)という所にいきつく。
陸軍と海軍のセクショナリズムはもちろん、今の政府と同じような同じ軍でのなわばり争いもある。
日本は結局変わっていないのであった。
実際には、これは政府だけの問題では無いのである。
日本的な組織には必ずつきまとっている問題で、日産のゴーン社長の改革の一つが、それを組織を横断する組織作りで、それが成功の理由の一つにあげられているのが好例。
だったら自分たちもやって見ろよと。
でも、現実は現場を動かすだけの力が上に無い。
その力は「外から来る絶対的な力」と決まっているのであった。
★★★★☆