箱崎ジャンクション(著:藤沢周)

暗い。こういう調子の悪い時に、読む本ではない。でも、先週から読みかけだったからしょうがない。
が、読み続けると、はて、この先どうなるのか?と。
パニック障害を持つタクシー運転手。30歳だというが、文面から取れるのは40歳とか50歳という感じ。それだけ主人公が疲れているのか、壊れているのか。
他に出てくる人物も、しっかりした人かと思えば、相手によって態度を変えて、最後は、壊れる。
人には二面性があるし、見えないところに苦労もある。そして、どうしてもゆがんだ人はいるわけで。
タクシー運転手が主人公なだけに、タクシーの周りを走っている車は、単なる車ではなく、車名で書かれているところが、車好きにはちょっと気になる。
★★★☆☆
amazon【書籍】箱崎ジャンクション (文春文庫)